商品の説明

エレキギター界の重鎮Fender社の創業者となるご存じレオ・フェンダー。1965年にFender社はCBS社に売却されますが、この件で彼の一技術者としての熱が冷めた訳では無く、ギタークリエイターとして新製品を開発したいという熱い気持ちから、1972年にレオ・フェンダー、トム・ウォーカーをはじめとするFender関係者によってMUSICMANブランドを立ち上げます。その後アンプを発表してはエリッククラプトンが使用、ギターを発表してはキース・リチャーズが使用するなど、流石レオ・フェンダーと感じさせる手腕を振るいます。

中でもブランドを一躍世界のスタンダードレベルまで引き上げたのは、エディ・ヴァン・ヘイレンのシグネイチャーモデルEVHによるものではないでしょうか。実際にエディがMUSICMAN社と契約を結んでいたのは1991～1995年の僅か5年程ですが、その高い人気より、以降は後継機種や派生モデルがいくつも発表されました。

今回ご紹介させて頂く一本は、本家EVHモデルのスペックを受け継いで後継機種として発表されたAXIS EXモデルの初年度1996年製。先行してUSA製のAXISモデルが発表されましたが、ヘッドにAXISロゴが入る点、またピックアップセレクター一の変更やボディコンターが施される等、見た目にもオリジナルとは異なりました。こちらのAXIS EXモデルについては、MUSICMAN社が指定した日本国内工房で、USAモデルと同じパーツを使用して生産され、オリジナル同様となるピックアップセレクターの位置やAXISロゴ＆コンターの不採用等の人気スペックをもちます。

まずそのスペックとしては、ボディ材にはお馴染みのバスウッド材を採用しバックコンタードは非採用、ボディトップには最初期のみとなる1Pのフィギュアドメイプルを採用。全体的に強烈なキルトフィギュアドがギラギラと浮かび上がっておりますが、右側と左側の杢目が異なり、他とは一線を画すゴージャスかつエキゾチックな極上のトップとなっております。フィニッシュカラーは数あるラインナップの中でも断トツの高い人気を誇るトランスゴールドカラーをハイグロス仕上げにて採用。ネックには厳選したメイプル材が採用されますが、こちらの一本については、ネック側にバーズアイとワイルドなフィギュアドの混在、指板側にはビッシリとバーズアイが浮かびあがります。ネックシェイプは左右非対称のアシンメトリカル・シェイピングにガンストックオイル＆WAXブレンドのフィニッシュ仕上げ、指板は貼リメイプル仕様にて、こちらはクリア塗装。その他としてはボディトップカラーと同様のマッチングヘッド仕様に、ヘッドトップにはErnie Ball MUSIC MANロゴ、ナイフエッジのMUSIC MANロゴの入ったオリジナルトレモロ（フロイドローズライセンスド）、ロックナット、2:4レイアウト・パールボタンのシャーラーM6LAチューナー、セルバインディング、剛性の強い5点留めプレートのデタッチャブルジョイント、カッタウェイやヒールレスカット、指板サイドの丁寧な仕上げ等、演奏性の高いクオリティを感じさせます。細部スペックとしてはミディアムフレット22F仕様、648mmロングスケール、254mm（≒10”）ラディアス、41mmナット幅等が挙げられます。細かな部分ながら、コントロールノブは本家EVHモデル同様の配置となっており、初期製作品のみ短く、文字はVOLUME表記となっております。（後期はTONE表記でノブが長くなります。）

そして気になるサウンドとしては、ピックアップには、専用設計である非売品のディマジオのカスタムハムバッカーピックアップ（F:N1、R:B2）を搭載。クリーン時には無駄な音域の無い澄み切った美しいトーンを奏で、ドライブ時にはエッジ感をシッカリと感じさせる切れ味鋭いディストーションサウンドが魅力となっております。また製作から30年に迫る歳月が経過していることからも、ボディとネックの一体感は素晴らしく、ピッキングレスポンスの良さやロングサスティーンは、まるでスルーネックかのようによく響き、良く抜ける素晴らしい鳴りを誇ります。過去にオリジナルのEVH SignatureモデルやAXISモデルも取り扱いさせて頂きましたが、正直な感想としてUSA製のAXISモデルよりも、本家EVHモデルのサウンドに近いと感じられ、オリジナル同様の純正パーツを使用している点、また国内生産ならではの丁寧が故の高いクオリティが感じられます。

最後に状態としては、こちら1996年製と既に28年という歳月が経過しておりますが、ファーストオーナー様が大切にしてきた事が伺える良好な状態をキープ。全体的に細かな小傷や当て傷、打痕やスレ、ボディバックに若干のバックルスクラッチこそ見受けられますが、塗装のツヤもキレイに残っており、ネックの黒ずみも少なく、年式を考慮すれば十分に美品と呼べるコンディションです。もちろんパーツ類は全て当時から変更・リペア歴の無いハンダバージンのフルオリジナル。演奏面においてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットは僅かな部分減りがありますが8部山程残っております。ケースのみオリジナルのギグバッグではなく汎用のソフトケースが付属致します。（画像のケースは撮影用です。）

エディが亡くなってしまった事もあり、本家EVHモデルだけでなく、Wolfgang、AXIS、AXIS EX等々のその他の派生モデルも全て凄まじい高騰を続けております。特に1996～1997年の初期製作品の相場としては、使用感のある個体でも40万円オーバーで取引されております。今回の一本につきましては、極上の1Pキルトトップに加え、ワンオーナー品のフルオリジナル＆美品コンディションと、40万円オーバー当然の内容ながら、こちら前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。特にトップの杢目が良い初期スペックの個体については、これから先も更なる高騰が予想されます為、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。

※年式の表記につきましては、ファーストオーナー様よりお伺いしている購入された時期、ポットデイト（137 9630）より、1996年製と判断しております。

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