商品の説明

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。

現行のFender製の中でもレギュラーラインとは別セクションにて上位ラインとして生産されるカスタムショップ。その中でも特に優秀なクラフトマンがマスタービルダー監修の元で製作されるTBC（チームビルドカスタム）シリーズ。

言わずと知れた世界3大ロックギタリストの一人として、その名を世界に轟かせ多くのギタリストに大きな影響を与え、ギタリストの中では”神”と崇められるスーパーギタリスト”エリック・クラプトン”。その活動は1960年代から始まり、そして50年以上が経った現在に至るまで非常に多くのファンに支持され続けております。

エリック・クラプトンと言えばストラトキャスターというイメージが強い中、そのクラプトン×ストラトの始まりとも言え、『いとしのレイラ』を始めとする楽曲を生み出し、クラプトンのソロ転向を精巧に導いたとも言われる伝説のギター”Blownie”。

今回ご紹介させて頂くのは、当時の国内正規代理店である山野楽器が特注オーダーをした、クラプトンのBlownieを意識して製作された1956モデル。2トーンのサンバースト、端正な杢目を持つアルダー材、スカンクストライプの入った1ピースのメイプルネック、Soft Vネックプロフィール等、1956年製のリイシューモデルではありながら、誰しもがこれを見たらBlownieを彷彿させるファンには堪らないスペック。更にこちらはファーストオーナー様が当時新品で購入されてから、大切にされてきたことが伺える内容で、変更・リペア歴の無いフルオリジナルに加え、ニアミント手前となる極上美品コンディションをキープした一本となります。

まずそのスペックとしては、色気のあるキメの細かい杢目を持った良質なアルダーボディにクラプトンのBrownieを彷彿させる赤の入らない2カラーのサンバーストフィニッシュ。ネックにはヴィンテージファンには堪らないトーン重視のフラットソーン（板目取り）メイプルを採用。角度によってギラつきを魅せる良質な材にて、硬質な材の証ともなるフレックラインも各所に確認出来る素晴らしい材となっております。もちろんこちらはスカンクストライプが施された1P仕様にて、ネックプロフィールも手にシッカリとフィットするSoft Vのネックシェイプが採用されております。重量も約3.36kgとストラトモデルのベストウェイトに仕上げられております。その他のスペックとしては、8点留めの1Pホワイトガード、ブラックドットポジションマーク、FENDER刻印サドルのシンクロナイズドトレモロブリッジ、クルーソンチューナー、スモールヘッド＆スパゲティロゴなどが挙げられます。

そして気になるサウンドですが、まず生鳴りからいって近年のカスタムショップとは別物と感じさせる程の格の違いを感じさせてくれます。低域から高域まで繋がるように抜ける美しい鈴生りは23年の歳月を経てシッカリと熟成され、単純なストロークでも奥行のある枯れた味わいを感じさせてくれます。加えてプラグインを試みてみると、良いヴィンテージを弾いた時同様の身震いのような感動が込み上げます。搭載されたピックアップはオリジナルのブラックボビンとなりますが、電装関係にも経年による熟成が感じられる素晴らしいサウンドを体感して頂けます。まずクリーンで個体本質を確かめると、非常に美しい旋律ながらも耳に触る音域が無く、色艶のある魅惑のトーンを奏でます。また中低域にしても非常に深みのある味わいと、当たりの個体ならではの肉厚でいなたいニュアンスも併せ持ちます。コード感も良くもちろんストロークでも充分にご堪能頂けますが、やはりこのルックス＆スペックですと『いとしのレイラ』のアルバムを流し弾きして頂きたいと思います。チープな個体であればストラトの線の細い部分が強調されてしまいますが、そこは初期カスタムショップ＆山野オーダー品ならではの高いクオリティにて、しっかりと存在感を主張するソロにも適した素晴らしいサウンドをアウトプットしてくれます。

最後に状態としては、こちら2001年製と既に23年の歳月が経過しておりますが、それを感じさせない素晴らしい状態をキープ。細かく見渡せばピックガード上のピッキングスクラッチ、ピックガードの僅かなシュリンク、多少の打痕やスレ程度こそ見受けられますが、大きく目立ったダメージは無く、塗装のツヤ感もキレイに残っており、年式を考慮すればニアミントと言ってしまいたくなる程の極上美品コンディションとなっております。もちろんパーツ類は新品時より交換歴の無いハンダバージンのフルオリジナル。演奏面においてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットも8～9部山となっております。付属品類については認定書の欠品がございますが、当時の付属品が揃っており（画像参照）、ケースもオリジナルのツイードトーレックスケースが付属致します。

近年の楽器業界全体の高騰の中でも、初期カスタムショップの高騰は止まることを知らず、年々高騰を続けております。ただ市場に出る個体は殆どが使用感の強いものやパーツ変更歴の多いものが殆どとなっており、その状態でも同じ1956モデルで40万円オーバーは当然の市場相場となっております。こちらの一本については、ワンオーナーのフルオリジナル品かつ、大切にされてきた事が伺える極上美品コンディション。更には山野楽器のオーダー品と、適正価格としては50万円前後になるかと予想されますが、こちら前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、使用感のあるレギュラーモデルの相場と変わらない非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。クラプトンファンの方のみならず良いストラトをお探しの方に是非オススメさせて頂きたい一本となっておりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。