商品の説明

1958年にExplorerと共に発表されたFlying V。Ted McCarty氏のデザインとなる斬新なボディシェイプであり、当時の背景にあるアメリカ初の人工衛星の名称からFlying Vのモデル名にて発表されました。現在では変形ギターの代表として数々のミュージシャンに愛用されるモデルですが、当時音楽業界には受け入れられず、その生産本数は1958～1959年で僅かに98本のみとなります。その後1980年代入りに当時のハードロックの影響から少数ながら再生産され、そして1990年代以降には上位グレードとなるGibson Custom ShopブランドにてHistoric Collectionシリーズからも少数ながら製作が開始されます。今ではロックギターの代名詞ともなる人気モデルですが、オリジナルと呼ばれる初期のものに関しては1億円以上の値段がつく、プレミアムギターとなっております。

今回ご紹介させて頂く一本は、Gibson社が誇るCustom Historic Collectionラインより2021年に新たにリリースされた復刻版。過去の莫大なデータと歴史、そしてカスタムショップのクラフツマンの熟練の技術により、およそ3年の歳月をかけて開発。オリジナル・ビンテージ同様にコリーナ材を使用したこちらのモデルは、1958年製のフライング Vとエクスプローラーから3Dスキャンしたデータを元に、ギブソン カスタムショップによる最高峰の技術が投入されて生まれます。また今回のモデルに関してはGibson Custom Shopが莫大な予算を注ぎ込んで開発されたTrue Historicパーツの採用に始まり、カスタムバッカーPUの搭載、テイルピーススタッド＆インサートの変更、ニトロセルロースラッカーのVOSフィニッシュ、ネックジョイント部のハイドグルー接着、その他さまざまなリファインが施された究極の完全復刻版となります。

まずその気になるスペックとしては、初期オリジナル同様のコリーナと呼ばれるアフリカン・リンバウッドの中でも更に稀少なホワイトリンバウッドをボディ＆ネックに採用。非常に美しい柾目取りかつ各所にフィギュアドライクなギラつきも魅せ付ける極上材となっております。続いて指板材にはダークなコントラストかつハカランダライクな”うねり”を持った杢目となる良質なインディアンローズウッドを採用。その他のスペックとしては、ディープジョイントのセットネック構造に加え、ネックの仕込み角やヘッドアングルもオリジナル同様、ヘッドのレイズド・ブランドロゴ、ボディサイドにはラバーストリップ、ジョイント部や指板等の接着はハイドグルー、ノンワイヤードのABR-1ブリッジ、GIBSON DELUXE刻印のシングルライン・クルーソンチューナー、1950年代同様のチューブレストラスロッド、数々のTrue Historicパーツ、ラッカードブラスのシェブロンテイルピース、ハードウェアカラーはエイジドゴールド、ピックガード＆ジャックプレートは58年仕様のオフホワイト4P、また細部スペックとしては、24.75”ミディアムスケール、1.687”ナット幅、12”ラディアス、リイシューサイズの22F仕様、そしてCustombuckerにヴィンテージテーパーのPhone Bookキャパシタ等、細部に渡って一切の妥協のない完璧なリイシューとなっております。

そして気になるサウンドとしては、”凄い”と思わず声が出てしまう極上のヴィンテージサウンドを完全に復刻。代表的なボディ材であるアルダーやアッシュ、マホガニーの良いとこ取りと言われるコリーナ材ですが、マホガニーの持つ甘く芯のあるローミッドをもちつつ、非常に煌びやかな明るい高域で、更に段違いに音抜けが本当に気持ち良い一本です。サスティーンも異常なほどに伸びやかで、この材ならではのトーンは軽く生鳴りで鳴らしただけでも、枯れた味わい深い最高のトーンに聴き惚れてしまいます。またモデルによって個別に製作されるCustombuckerピックアップからの出力も堪りません。過去の57Classic等のピックアップとは完全に一線を画す当時のPAFを再現した極上のサウンドで、クリーン～クランチで何とも言えない甘さと煌びやかさの競合、ドライブ時の絶妙なエッジ感は、リイシューがとうとうここまできたかと感じさせる、絶対に他のリイシューでは味わえないと断言出来る”ロック”の名に相応しいサウンドを魅せつけてくれます。

最後に状態としては全ファーストオーナー様がコレクション目的で購入された為、店頭にて試奏された個体よりも状態の良い、ほぼ未使用に近い極上のデッドストックコンディションをキープ。神経質に見渡せば、金属パーツのくすみ、また激薄のVOSニトロセルロースラッカー仕上げの為、経年による塗装痩せ、また保管時or新品出荷時からと思われる非常に軽微な布スレ程度こそ見受けられますが、実際の演奏時間は5分以内となる極上のデッドストックミントコンディションとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットは目立った減りなく99%コンディション、もちろん電装関係の不具合や、改造歴等もございません。付属品としても認定書を始めとした新品時の一式が揃っております。オリジナルのアニバーサリー・モデル専用ブラウンハードケースのコンディションも抜群です。またケースもヴィンテージ同様にピンクの内装のブラウン・レプリカ・ケースが付属致します。

新品価格は1,436,600円と非常に高額ながら、このモデルを待ち望んでいた方も非常に多く、初回出荷は2021年9月ながら現在も生産が続けられております。またその高い人気を裏付けるよう、中古相場としても多少の使用感ある個体にて128～132万円前後となっております。また今回の一台につきましては現在も活躍するプロアーティストの方からの放出品となりますが、国内のGibson正規販売店かつGibson専門店である店舗様より、厳選された個体となっており。採用材はもとよりサウンド面も含め、特別な個体といっても過言ではありません。そのファーストオーナー様が入手された経緯や、初年度製作品、最高のコンディションを含め、適正価格としては当然130万円オーバーになるかと思われますが、こちら前ファーストオーナー様からの多大なるご厚意もあり、使用感のある個体を含め過去販売歴でも最安値となる非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。高額帯のモデルながら、その高い人気もあり、極めて早い売約が予想されますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。