商品の説明

弦楽器の最高峰ストラディヴァリウスも生み出した聖地イタリアにて、歴史的なヴァイオリンにも採用される究極の材を採用し、そして独創的なセンスと高い技術力をもってハンドメイドにて製作されるMoffa Guitars。元々はクラシック楽器の製作を手掛けていたDomenico Moffaは1990年代後半にロバート・ベネデットと出会い、ヴァイオリンの技術を用いたジャズギターの製作を始めます。その唯我独尊なスタイルは、ジャズギターの皇帝ことKurt Rosenwinkelをはじめ、Gilad Hekselman、Wolfgang Muthspiel、Tom Ollendorff等々の世界的にも有名なジャズギタリスト達に愛用され続けております。

今回ご紹介させて頂くのは、数あるモデルの中でもサウンドに定評のあるMithra Semi-Hollowの最上位にあたるUniquaをベースに、オーナールシアーとなる Domenico Moffa氏とサウンド、ルックス、プレイアビリティと様々な拘りを詰め込む入念な打ち合わせの上で、約2年半に渡る製作期間を経て完成した特注オーダー品。弾いた瞬間に手放せなくなる最高のジャズギターモデルになります。

まずそのサウンドを生み出す厳選された極上のウッドマテリアルとして、ボディトップには、かの有名なストラディヴァリウスの製作者であるAntonio Stradovariも究極の材を求めて幾度となく訪れた、歴史的にも貴重な聖域である北東イタリアのドロミテ渓谷の一部であるヴァルディフィエンメにて採取された最上級のスプルースを採用。こちらは各所にベアクロウフィギュアドも確認出来ます。続いてサイド＆バックにはボスニア・ヘルツェゴビナのバルカン山地で採取されたフレイムドメイプルが採用されておりますが、こちらも強度・耐久性に優れ、ギターだけでなくヴァイオリンやピアノ等にも採用される非常に音響特性の優れた材となっております。そのフレイムも非常に美しく、角度によって様々なルックスに変化する3Dフィギュアドはサウンド面だけでなくルックス面でも非常に高いセンスが感じられます。ネックには音抜けを最大限に考慮した厳選されたハードメイプルが採用されておりますが、こちらもボディ程の派手さはないものの、シッカリとフィギュアドフレイムが浮かぶ極上材です。指板材には高級材となる漆黒のエボニー材を採用しポジションマークはサイドドットのみ。ヘッドもマッチングスタイルにてフィギュアドメイプルがラミネイトされ、ゴールドのブランドロゴが施されております。ボディスタイルは14.5インチ、やや薄型のセミホロウ構造、ハンドカーブドのトップ＆バックをラミネイトするスタイルにて、中には2つのセンターブロックが入ります。加えて2つのFホールやボディトップ＆バックに施された分厚いウッドバインディングは、採用されたウッドマテリアルを含めヴァイオリンに近い構成となっております。フィニッシュカラーは天然塗料にてUniqua（≒唯一の、比類の無い）の特別なカラーが採用されており、バーンド・ライトダークブラウンエイジドカラーをベースに、塗装面のツヤ感を意味するグロスではなく、ボディ全体を見た際に光沢感のある輝きをイメージしたグロッシーフィニッシュが採用され、極上材の良さを十二分に引き出したヴァイオリンやチェロにも共通する高い芸術性が伺えるルックスに仕上げられております。その他としてはピックガード、テイルピース、ピックアップカバー、コントロールノブ、トラスロッドカバー、その全てがハンドメイドのエボニーパーツ、ナットやハードウェアもブラック、TOMブリッジもVintage Copperカラー。またオーダー時の更なる拘りとして小さなめの手でも握りやすい若干細目＆薄目のシェイピング（ネック幅⇒ナット部：約43.5mm、12F部：約52.5mm、22F部：約56.5mm　/　ネック厚⇒1F部：約20.5ｍｍ、12F部：約23mm / ネックスケール：約629.5mmミディアムスケール ※それぞれ実測値）にて、時間を忘れて弾き込んでしまう程の素晴らしいプレイアビリティを誇ります。またサウンド面でもハウリングには強くありながらアコースティカルなトーンは失わないという点を最重視してオーダー製作されております。

そしてその気になるサウンドですが、まずその鳴りそのものが今までのセミアコ/フルアコとは別次元のものとなっており、表現が非常に難しくなりますが通常のものが2Dサウンドと表現するのであれば、3Dサウンドと言うのがマッチする、非常に立体的な音像かつ、この薄めのボディ厚からは想像できない程の甘くふくよかなジャズトーンが放たれます。またこの搭載された特注ハンドワウンド・ピックアップのクオリティが本当に凄過ぎて驚かされます。言わば極めて高い音の解凍度を持ち、生音でのトーンの質を全く落とすことなく、そのまま大きくなってアウトプットされます。非常に繊細なタッチも全て拾い上げ、弾き手の思うニュアンスをしっかりと再現してくれます。サウンド傾向としてもヴァイオリンやチェロのニュアンスを含んだ奥行きの深いトーン、オーダーの意図が完璧に反映された、広がるようなアコースティカル感と、そのまま空気中に溶け込んでしまうようなメロディアスなサスティーン、その中でもしっかりと歯切れの良いソリッド感も併せ持ち、煌びやかな高音域、甘く広がる中低域はまさにジャズギターとしての理想のサウンドで、切れ味よく弾むようなトーンは、思わず弾く手が止まらなくなってしまいます。Moffa氏が提唱する『バイオリンの形をしたギターではなく、ギターにオーセンティックなイタリアの魂を吹き込む』という意味合いが強く感じられる一本です。

最後に状態としては、本当に素晴らしいサウンドと弾きやすいプレイアビリティであることを裏付けるよう、ピックガード上のピッキングスクラッチ、細かな打痕やスレ等の使用感が見受けられますが、激しい損傷というようなダメージはない良好なコンディションにて、この若干の使用感も全体のヴィンテージ感あるルックスとも合わせて非常に渋い雰囲気となっております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットは目立った部分減りも無く8～9部山程残っております。もちろん電装関係の不具合もなく、ケースはオプションの高級ハードケースが付属致します。

Semi-Hollowモデルの新品相場としてはその内容にもよりますが、レギュラースペックでも100万円前後にて即完売となっております。またそのサウンドの素晴らしさを物語るよう中古市場では国内外含めて殆ど目にすることはありません。今回の一本につきましては最上位となるUniquaの特注オーダースペックにつき、当然3桁オーバーが適正となる内容ながら、こちら前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。ジャズギタリストの方なら絶対に手にして頂きたいと思える一生物となる最高の一本ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。