商品の説明

ハイエンドの先駆けモデルとして今やエレキギターメーカーの中でもFender社、Gibson社とも肩を並べるほどに高い人気を誇るPaul Reed Smith。

特注カスタムオーダーラインとしてPRSにおける最上位モデルとなる、言わずとしれたプライベートストック。一言にプライベートストックと言えど、そのオーダー内容によって大きく価値が異なります。今回ご紹介させて頂くのはその最上位となるプライベートストックの中でも、完全に別格となる究極の一本。全世界28本の限定生産にてPRS氏本人が手掛けた幻のウルトラレアモデル”Paul’s 28”。

Paul’s 28モデルは、Paul Reed Smith氏の長年のキャリア、ビルダーとしての技術を以て数々のテストを行い、2年の歳月をかけて研究を続け生まれたモデルで、製作プロセス、木材の乾燥方法、カラー、ピックアップ、ナット、チューナー、フレット、接着方法等々、その全てに一切の妥協無く拘り抜いて製作されました。採用されている材も全て通常のプライベートストックグレードすらも及ばないPRS氏の秘蔵ストックより厳選され、また通常のプライベートストックではファイナルチェック等のみとなる中、こちらは木材選定から最終セットアップまで自身の手で製作されております。言わばPaul Reed Smith氏のギター製作キャリアの全てを注ぎ込んだ集大成として製作された”入魂の作品”となります。

その内容としては、まずPRSの顔とも言えるボディトップには、PRS氏本人が個人的にもつ秘蔵ストック材である”Paul’s Stash”より、最上位グレードのカーリーメイプルが採用されますが、こちらはDragonⅠモデルの取引で入手した木材と同じPRSの歴史的にも凄まじい価値のある究極のメイプル材となります。（ドキュメント内のPRS氏のコメントでも『私たちの歴史の中で最もカーリーなトップのひとつ』と記載があります。）ボディバックには貴重なリボンマホガニーの中でも特に最上位グレードの材が採用されており、こちらも莫大なPRSのストック倉庫よりPRS氏が厳選した非常に希少な材となっております。ネックには超稀少材となるペルナンブーコを採用。ブラジル北東部の州であるペルナンブーコ州で伐採される材という事から由来する名前で、別名ブラジルボクやパウ・ブラジルの名前でも知られますが、主にバイオリンの弓に採用される事が多く、2007年以降はワシントン条約にて規制されます。大量のウッドストックを持つPRS社ですら確保が難しく、ハカランダを超える稀少材として現在ではオーダーすら出来ません。こちらはPRS氏が『ギターは本質的に”現代のヴァイオリン”であると信じている』とするのを現実に変えた希少なネックで、こちらもドキュメント内には『過去にも誰も見たことのない』レアなものとして記載がございます。指板にはインディアンローズウッドの中でも最高峰とされる杢目がギッシリ詰まったブラック・イーストインディアンローズウッドを採用。まじまじと見てもエボニーと見間違えてしまう程の素晴らしい材となっております。

その拘りは採用されたウッドマテリアルだけにとどまらず、フィニッシュにはPRS氏が2年間に渡って研究した染色方法によるBurned Goldカラーが採用されておりますが、こちらは後の人気カラーであるBlack Goldの元となった本モデルの為に開発された特別なカラーになり、ヴァイオリンから続くクラシカルなルックスとPRS氏のセンスを組み合わせた素晴らしいカラーリングにて、下のカーリーメイプルのフィギュアドとも最高のマリアージュを魅せつけてくれます。塗装自体も非常に薄く超極薄のペーパーシインニトロフィニッシュとなっております。続いて指板に施されたインレイワークはこのモデルの為にデザインされた特別な”ケルティッククロス”のインレイワークがソリッドシェルのリップルドグリーンアバロン、パウアハート、マンモスアイボリーによって施されます。その他としてはヘッドストックベニア＆トラスカバー＆バックパネルにはダーク・メキシカンローズウッド、ヘッドのシグネイチャーロゴは美しい発色のリップルドグリーンアバロン、アルミ削りだしのストップテイルピース、PRS刻印のオリジナルロックチューナー、ハードウェアはゴールド＆クロームのハイブリッド仕様。また付属のケースは本シリーズの為に仕立てられた特製のペイズリーハードケースとなっております。

採用された材、特別なスペックだけで満足してしまうレベルの一本ながら、PRSの秘蔵ストックからPRS氏によって厳選された極上のウッドマテリアルとPRS本人による製作品ということが、サウンドにも大きく影響しており、まさに唯一無二の素晴らしいトーンを奏でてくれます。まず何よりネック材にペルナンブーコを採用した事によって、マホガニーやローズウッドのネックとは異なる唯一無二のサウンド特性を持ちます。サウンドキャラクターとしてはスコーンと抜ける硬質さがありながら、硬く尖ったような印象は無く、どちらかと言えばマホガニーボディの甘く太いトーンの輪郭に重厚感のあるエッジを加えたニュアンスを受けます。PRS社のストックする希少なマグネットとワイヤーにて製作された1957/2008ピックアップを搭載し、セスラバー氏が開発したPAFピックアップへのオマージュを感じさせる深い奥行と枯れたニュアンスのあるヴィンテージライクなトーンを持ち、音の太さ、甘さ、力強さ、煌びやかな美しさ・・と非常にバランスが取れた魅力のサウンドを誇ります。サーキットも本モデルの為に特別にチューニングされたPaul's 28専用回路を持ち、このモデルでしか味わえないPaul Reed Smithの真髄を感じさせてくれます。

最後に状態としては、こちら15年前の製作品ながら全くの使用感を感じさせないコレクターズコンディションをキープ。かなり神経質に見渡せばPＵカバーエッジの若干のメッキ薄れ、エスカッションにクラック、リアPU横に浅い打痕、ボディエンドのエッジ部に極僅かな打痕と凹みがある程度で、通常使用に伴うピッキングスクラッチやバックルスクラッチは皆無。フレットも減り無し99%コンディションとなっており、年式を考慮してニアミント表記とさせて頂いております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、電装系の不具合もありません。付属品としては他のプライベートストックとは異なるドキュメント主体の認定書、本シリーズ製作時の写真が複数枚、その他一式が揃っております。（画像参照、コルグ保証書は欠品）