商品の説明

現在では様々なモデルラインナップがあるPRSですが、その中でもカスタムオーダーラインを除いては最高峰に位置するモダンイーグルシリーズ。2004年に発表され、PRSの20周年と重なる2005年から2008年までModern EagleⅠ、その後 Ⅱ、Ⅲと続き、2010年には4代目となるModern Eagle Quatroがラインナップされますが、2012年頃からPrivate Stock等のオーダーを除き製作をストップ。その背景にはアーティストグレードの材の供給が難しいという理由が考えられます。

今回ご紹介させて頂くのは、モダンイーグルシリーズの中でも断トツの高い人気を誇る初代Modern Eagle（Modern Eagle Ⅰ）。以降のモデルには無い一番の特徴として、指板＆ヘッドストックだけでなく、ネック材にも稀少材であるブラジリアンローズウッド（ハカランダ）を採用しているという点ですが、こちらその中でも他とは完全に一線を画す特別な一本。PRS社創業20周年のアニバーサリーモデル＆初代モダンイーグルというだけではなく、強烈なマーブル杢目のブラジリアンローズウッドを採用。更には18年前の製作品ながら殆ど退色の無いフィニッシュカラーに加え、ニアミント手前となる極上美品コンディションをキープしたコレクタブルアイテムになります。

そのスペックとしては、まずPRSの顔ともなるボディトップには、流石最高峰グレードだと感じさせる極上のフィギュアドメイプルを採用。ヴィンテージレスポールを彷彿させる見る角度によって様々なルックスへと変化する3Dのフィギュアドはプライベートストックグレード同様の強烈なインパクトを誇ります。またフィニッシュには、モダンイーグルシリーズならではの艶消しのマットフィニッシュによって仕上げた特に人気の高いカラーであるFaded Blue Jeanを採用。1980年代のブルー系カラーのPRSの退色をイメージする激渋のカラーリングにてフィギュアドとのマッチングも秀逸で豪華ながらに主張し過ぎない芸術的な仕上がりとなっております。ボディバックに採用されたサウスアメリカンマホガニーも上位グレードならではの厳選材でサウンド面・重量バランスともに特化した素晴らしい材となっております。そして本モデルの真骨頂ともいうべくブラジリアンローズウッド材ですが、ネックにはコントラストの強いディープなカラーに加え板目取りとすることで黒の杢目ラインがシッカリと強調されております。極めつけは指板＆ヘッドストックですが、ネックよりも更にコントラストの強いディープなカラーという点だけでなく、ここまでうねりを持ったマーブル調の杢目は、もはやエキゾチックウッドと言えるレベルで、他とは完全に一線を画す最高峰の極上材となっております。よくある薄い色合いのハカランダネック＆指板モデルとは、見た目もさることながらサウンド面としても大きな違いが生まれます。その他としては、アノダイズド加工されたアルミ製テイルピース、モダンイーグルの為に新たにデザインされたフレット、ペグはグロメットスタイル（PhaseIIIの前身）を採用。指板のバーズインレイ＆ヘッドストックに施されたイーグルインレイには高グレードの発色の良いアバロンにて芸術的に仕上げられ、ハードウェアはゴールド＆クロームハイブリッドの豪華な仕上げ、ピックアップには本モデル専用となるModern Eagle RPハムバッカー×2を搭載、ToneはPush⇔Pullのコイルタップ仕様となっております。トラスロッドカバーにはアニバーサリーモデルとして”20th”のエングラブドが施されております。ネックシェイプはワイドファット仕様ですが、握った感じで太いとは全く感じられず、サテン仕上げと併せて非常に握りやすくプレイアビリティの高いネックとなっております。

そして気になるサウンドですが、以降のModern Eagleシリーズとは別格の、初期モデルならではの極上サウンドを放ちます。良質なマホガニー材ならではのコシのあるローミッド＆倍音感に、上位グレードの極上フィギュアドメイプルによる唯一無二の絶妙なエッジ感、そして他とは別格の極上のハカランダならではの味わい深い音の奥行＆音色は、現行のプライベートストックですらも再現出来ないであろう唯一無二のサウンドへと昇華しております。言わば50年代のレスポールバーストのような太い芯のあるハムサウンドで、かつ音の煌びやかさやロングサスティーンなどのクオリティを持ち、これこそPaul Reed Smithが求めた王道のヴィンテージサウンドとモダンなクオリティの融合だと感じさせてくれます。過去にも初代モダンイーグルを数本取り扱いさせて頂きましたが、その中でも別格と感じさせるトーンにて、他80年代のモデルやPrivate Stockを合わせたPRSの歴史の中でもここまで素晴らしい一本はまず無いと断言出来ます。

極め付けに最も特筆すべくはこちらのコンディションですが、前所有者様が、コレクション重視にて大切にされてきた為、18年前の製作品ながらそれを全く感じさせません。まず驚きはエスカッションやブリッジ類を外してみても、その下のカラーと差異が殆ど無く、新品時より殆ど退色が見られません。神経質に見渡せばボディバックにペン先で突いたようなポツ打痕がいくつか、ボディバックの下部に小さなスクラッチ、ボディトップは正面向かって右側のアーチ部分に若干の塗装の艶が出ている事とポツ打痕1か所、金属パーツに経年劣化が確認出来ますが、ネックやヘッドには殆どダメージが無く、年式を考慮すればニアミントと言っても過言では無いレベルの極上美品となっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットも大きな減り無く9部山程残っております。付属品としては並行輸入品につき、コルグの証明書やサイテスは新品時より付属しておりませんが、その他一式（画像参照）は揃っており、ケースもモダンイーグルモデル専用の豪華なブラウンレザー＆イーグル刺繍インテリアのオリジナルハードケースが付属致します。

昨今のコロナ禍＆円安に影響により楽器業界は全体的に高騰を続けておりますが、その中でも最たるモデルといえば初代モダンイーグルと言っても過言ではありません。やはり希少なハカランダ材を贅沢にもネックに採用しているという点が大きいかと思われますが、現在の相場感としては使用感のある個体でも200万円前後、状態の良い個体では250万円前後となっております。今回の一本については20thアニバーサリーモデルに加えて他とは別格と感じさせる極上ハカランダ材の採用、そしてニアミント手前の極上美品コンディションにつき、240～250万円前後が適正金額と思われますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、相場を無視した破格特価にてご案内させて頂く事となりました。今後の更なる高騰も予想される人気モデルとなりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は今後二度とないこの大チャンスをお見逃しなく。