Positive Grid Spark LIVE meets Toshiki Soejima & Naho Kimama
- 2024/12/13
VOX / amPlug2 Lead
ヘッドフォン・ギター・アンプのベストセラーamPlug2。AC30など既発の4モデルに続き、Clean、Blues、Leadの3モデルが新たに追加されました。今回はその中から、第一世代のamPlugで人気の高かったamPlug Leadをリニューアルし、さらにアップグレードしたLeadモデルをレビューしたいと思います。いつでも手軽にギター・サウンドが楽しめるamPlugシリーズは、本体を直接ギターにプラグインして使用するという斬新なアイディアで、その使い勝手の良さから爆発的なヒット作になりました。本当に小さな筐体ですが、サウンド、機能は驚くほど豊富で、さまざまなシチュエーションで楽しめるのではないかと思います。
◎基本構成
単4乾電池2本で動き、手のひらに収まるサイズです。180度回転する収納式プラグにより、ジャック位置に制限されることなく、どんなギターにも接続が可能です。アンプ・モードはBoost1〜3までのサウンド・タイプを選ぶことができ、さらにエフェクトはコーラス、ディレイ、リバーブ各3種類(計9種類)内蔵されています。アンプとエフェクターの組み合わせによりサウンド・バリエーションはかなり豊富ですし、すぐにお好みのサウンドでギターを弾きまくることができるのが魅力的です。また、キャビネット・シミュレーションのリアルな感じがとても心地良いと感じました。
◎こだわりポイント!
デジタル機構のエフェクターなどは、なんとなく違和感があったり、馴染めなかったり、人間が肌で感じ取ってしまうデジタル・サウンド特有の癖があったりしますが、このamPlug2はアナログ回路にとことんこだわった作りで、弾いていてとても気持ち良いです。耳に馴染みやすい感触があり、長時間弾いていても耳が疲れないのが素晴らしいと思いました。真空管アンプの回路を完全アナログ仕様でシミュレートしているので、ギターやピックアップによるサウンドの違い、ボリューム操作に対するナチュラルな反応など、アナログ回路ならではのレスポンスが楽しめます。
◎イチ押しポイント!
エフェクターのバリエーションが豊富で、演奏するフレーズによってそのタイプを切り替えることができます。ディレイはショート・ディレイ、ミディアム・ディレイ、ロング・ディレイの3タイプ、コーラスは深さやスピードなどの掛かり具合が異なる3タイプ、リバーブはショート・リバーブからホール風のリッチなリバーブまで3タイプと、お好みのエフェクターを選ぶだけでサウンドを楽しめるのが美味しいポイントです。
◎全体的な試奏感
とにかく遊んでいて楽しいというのが一番の印象でした。シールドをつなげたり、エフェクターをつなげたり、音を出すまでの煩わしさがまったくなく、パッと音が出せてすぐに弾ける楽しさというのはギターの原点のような気がしました。そして、アナログ回路にこだわった作りですので、サウンドがとてもナチュラルで心地良いです。クランチ風の歪みにリバーブをかけてバッキングを楽しんだり、歪みを深くしてロング・ディレイと合わせてリード・サウンドを楽しんだり、ギターを純粋に楽しむことを考えたらこれ以上のモノは無いのでは? と思ってしまうほど。また、AUXの外部入力やオート・パワー・オフ機能など細かいところにも手が届いた仕様になっているのも嬉しいところです。
自宅でもリハスタの待ち時間でも学校の休み時間でも⋯⋯どんなところでもすぐにリアルなギター・サウンドが楽しめるヘッドフォン・ギター・アンプの決定版と言えるでしょう。
★同時発売のamPlug2 Clean & amPlug2 Blues
価格:オープン
価格:オープン
価格:オープン
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。