ジャズ・ギターにお薦めのシールド・ケーブル4選
- 2024/12/04
Gibson USA / Les Paul Special Plus 2016 Limited
ギター&ボーカルや歌心を大切にするギタリストから絶大な支持を集めるレス・ポール・スペシャル。今回紹介するLes Paul Special Plus 2016 Limitedは、ピックアップにP-90ではなくハムバッカーを搭載した限定モデルです。通常のレス・ポール・スペシャルとは一味違う魅力を、記事と動画でお楽しみください。
使用アンプ:マーシャルJVM410H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable
シングル・カッタウェイのレス・ポール・スペシャルは、著名なアーティストが多数使用していることもあって人気の高いモデルです。その特徴は、マホガニー・ボディ/マホガニー・ネックという材に、P-90ピックアップを2基搭載しているところにあります。しかし本器は、大胆にもレス・ポール・スペシャルのポイントであるP-90をハムバッカーに変更しています。それに伴い、ピックガードも従来のスペシャルとは異なるものが採用されています。
まず、マホガニー・ボディ/ネックにハムバッカーという組み合わせは、名器SGスタンダードの例を挙げるまでもなく、相性の良さは折り紙付きです。ボディ・トップにメイプルを貼ったモデルの複雑な倍音を含む妖艶なサウンドとは異なり、元気な音がストレートに出てくる組み合わせとなっています。また、オリジナルのレス・ポール・スペシャルのようなマホ材+P-90に比べると、“より深く歪ませて使いたい”場合などに扱いやすいことは間違いありません。
従来型のレス・ポール・スペシャルは取り回しの良さなどからギター&ボーカルに好まれる傾向ですが、本器はそれに加えてもう少し歪ませてソロもしっかり弾きたいというギタリストにも好まれそうです。ネックのバインディング、ホワイト・ボタンのペグなど、スペシャルらしいところをしっかり残してあるのは嬉しいポイント。フィニッシュはビンテージ・サンバースト、ヘリテージ・チェリー、ナチュラルの3色が用意されています。
ピックアップにパワフルな490R(フロント)と498T(リア)を搭載しており、伸びのあるサウンドが動画でも確認できると思います。これがP-90だともう少し泥臭くなりますが、すっきりとしてエッジが立った、現代的なサウンドが特徴です。センター・ポジションでのキラッとした成分があるクランチは歌モノのバッキングに良さそうですし、リア単体で深めに歪ませてリフを弾いてもいい感じですね。見た目はビンテージ感のある渋めのルックスですが、ルックス以上に幅広く使えるギターだという印象です。
弾き心地についても、まったく問題ありません。近年のギブソンUSAモデルはフレット周りの処理などがしっかりなされていて、どれも安心して使えると思います。また、バックにはコンターも設けられており、座って弾いても立って弾いても、身体にしっかりフィットするので非常に楽です。
取り回しが良く、扱いやすい現代版に進化したと言っても良いでしょう、この限定版レス・ポール・スペシャル・プラス。気になる方は、ぜひご自身の手でチェックしてみてください。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは11月11日(金)を予定。
価格:¥176,000 (税別)