“ONE DAY GUITAR SHOW”で発表された桜モデルの注目機種を総ざらい!
- 2025/01/07
Paul Reed Smith / CE 24
1988年に登場し、ポール・リード・スミス(PRS)としては珍しいボルトオン・ネックなどの仕様で人気の高かったCE 24。惜しまれながら数年前に生産終了となっていましたが、1月のNAMMショーで待望の復活を遂げました。旧CEを踏襲しつつ、新たな試みも投入された意欲的なモデルとなっている新CE 24をご紹介しましょう。CE 24は大きく分けて4つの特徴を持っています。
1. ボルトオン・ネック
旧CEから踏襲されたボルトオン・ネック仕様で、
2. 新開発の85/15ピックアップ
PRS 30周年(2015年が30周年)モデル用に開発された最新のピックアップである85/15。現在のPRSイチ押しのピックアップが搭載されています。PRSのトーンにさらに磨きをかけたクリアかつウォームなサウンドが特徴で、ハイ・エンドとロー・エンドがしっかりと伸び、明瞭なクリーンはもちろん、強く歪ませたフルドライブのサウンドもしっかりと鳴らしてくれる、よりモダンな仕様となっています。さらに、コイルタップによりシングルとしても使用することができ、ウォームなオーバードライブからザックリしたディストーション・サウンドはもちろん、ピエゾのような鈴鳴りクリーン、コンプレッションの効いたストラトのハーフトーン・クランチなど、あらゆるトーンを操ることができます。
3. 上位グレードに引けをとらないハードウェア
PRSのトーンへのこだわりは、木材やピックアップだけではなく、ハードウェア類にも及びます。CE 24に搭載されている、ロック・ペグとトレモロ・ユニットは自社で開発した専用のパーツが採用されています。動画内でも触れていますが、ストリング・ポストの素材が他の部分とは異なっており、これは弦振動や鳴りを更に追求するための工夫で、上位グレードに採用されている仕様がそのままCE 24にも受け継がれています。また、トレモロ・ユニットはハードなアーミングにもまったくチューニングが狂うことなく、まるでロック式ユニットの様な安定感があります。テンション・バランスも秀逸で、ジェフ・ベックの様な微細なアーミングはもちろん、ダイムバック・ダレルの様な激しいアーミングにも安定したチューニングを維持することができます。
4. 美しいカーブド・トップとボディ・バランス
CE 24にはPRSのアイコンとも言える美しいカーブド・トップが採用されています。スタンドに立てかけた時の佇まいはもちろん、ライブなどの照明がきらめく下で、光の反射によって立体的な奥行きを映し出し、ギタリストを華やかに彩ってくれます。演奏時のボディ・バランスも絶妙な仕上がりで、長時間の演奏にも疲れることなく、座っても立っても、常に安定したポジションで弾くことができるのは優れたポイントでしょう。
Customモデルと比較しても遜色のないプレイアビリティ、
※レポート時点では価格未定、発売は春を予定しています。
ぎんじねこ
YouTube動画再生回数520万回、チャンネル登録者数8000名以上のモンスター・チャンネルを運営し、オリジナル曲のセルフ・プロモーションや、メーカーの製品レビュー、モニター動画などの配信活動を数多く手がける。2009年、Gibson社のオフィシャル・バンド・コンテストにて、ギターソロで2位入賞。日本を代表するトップミュージシャンである、西川進氏や松田"FIRE"卓己氏とも共演。また、音楽誌の特集ページやCDレビュー等への寄稿など幅広く活動中。さらに、15年の講師活動を経て、現在は“ヤマノミュージックスクール”のギター科インストラクターとして、後進の指導育成も努めている。