【試奏レポート・前編】
9mm Parabellum Bullet
playing Rocksmith 2014

ギター上達への最短距離!
音楽ソフト『ロックスミス2014』で腕を磨け!

写真:Rui Hashimoto 文:ギター・マガジン編集部(リットーミュージック)


9mm Parabellum Bulletの『ロックスミス2014』レビュー【後編】はこちら

普段、自分が愛用しているギターを使い、楽しみながらプレイすることができる注目のゲーム・ソフト『ロックスミス』(PS3/Xbox360/PC)の最新タイトルが登場!付属のリアルトーン・ケーブルをゲーム機やパソコンと接続するだけで、本格的な楽器演奏を楽しむことができる画期的なソフトで、昨年リリースされると全世界で140万本以上のセールスを記録するなど大きな話題を呼んだ。前作から大きくパワーアップを果たした本ソフトを9mm Parabellum Bulletの滝 善充(g)、中村和彦(b)、かみじょうちひろ(d)が体験レポート! 際にプレイしてもらったインプレッションを交え、今月と来月の2回連続でその魅力を紹介していこう。

What Is Rocksmith? 〜ロック・スミスとは?

自分の弾きたい箇所や苦手な部分をくり返し練習するのに便利なリフ・リピーター。フレーズの長さやテンポの速さなども調節可能だ。

 遊び方はいたって簡単!付属のケーブルでゲーム機とギターをつなぎ、あとはテレビから流れてくる音楽と画面に流れてくるタブ譜に合わせてギターを弾くだけでOKだ(※自分が見やすいようにタブを反転させることも可能)。見たままを直感的に弾くことができるので、初心者も安心してギターを練習することができる。また画面に表示されるポジションの数はプレイヤーのレベルに合わせて変動する。上手に弾けると難易度が自動的に上がっていき、最終的に完コピ譜面まで辿り着けるのだ。弾いているだけで知らず知らずのうちにテクニックも上達しているはずだろう。また特定のセクションをくり返し練習できる“リフ・リピーター(写真)”も搭載。弾きたい箇所の長さや速度なども好みに合わせて変えられるので、ギター・トレーナー機能としても活用してみるのもオススメだ!

 

Brandnew Tracks 〜邦楽曲を新たに追加!!!

洋邦問わず、ジャンルや時代を超えた名曲たちを多数収録!追加でダウンロードできる楽曲群が充実しているのもうれしい!

 ソフトには「黒くぬれ!」(ローリング・ストーンズ)、「パラノイド・アンドロイド」(レディオヘッド)、「ウォー・アンサンブル」(スレイヤー)、「セメタリー・ゲイツ」(パンテラ)……といった古今東西のロック/ブルース/メタル/ポップスの名曲に加え、「ultra soul」(B’z)、「GO FURTHER」(松本孝弘)といった邦楽曲を初収録。さらにダウンロード配信曲として「スリル」、「Battle Without Honor or Humanity」(布袋寅泰)、「NO SCARED」(ONE OK ROCK)、「女々しくて」(ゴールデン・ボンバー)、「stupid」(The Birthday)、「新しい光」、「Punishiment」(9mm Parabellum Bullet)といったタイトルもラインナップされるとのこと。ロック・スタンダードから最新ヒット・ナンバーまで網羅した充実したセットリストは大きな魅力と言えるだろう。ぜひチェックしてみてほしい。

 

Session Mode 〜プレイに合わせてオケを自動演奏してくれる新モード!

強弱やテンポに合わせて自動的にバックの演奏を合わせてくれるので、おのずと表情豊かなプレイが身に付くはず!

 プレイヤーがギターを演奏すると、それに合わせてバック・バンド(AI)が演奏を合わせてくれる新機能“セッション・モード”が新登場! 演奏するキー(例:E)を決めたあとは、数種類の楽器からギターやドラム、ベースのタイプを選択し、ギターを弾き始めると自動的にリズムを合わせてくれるというもの。プレイヤーが激しく演奏すればドラムも激しくなり、優しく弾けばゆったりとしたテンポになるといった具合に反応してくれるので、セッション未経験の人でも楽しく延々とギターを弾き続けることができる。
 例えば、セッション音源をレコーディングすることで曲作りに役立てたり、あえて苦手なキーを選択することでマンネリ化した手グセ・アプローチの改善に取り組んだりしても楽しいだろう。弾き手の使い方次第でさまざまな応用が可能と言える。

 

9mm Parabellum Bullet plays Rocksmith 2014
滝、中村、かみじょうのレビュー動画を公開!

 

Playing Impression 〜遊びを終えて

 思う存分ゲームを楽しんでもらった滝、中村、かみじょうの3人に『ロックスミス2014』の魅力について話を聞いた。

スレイヤーの超高速ナンバーに挑戦する滝(右)と中村(左)。その速さと出てくる音符の数に爆笑しながらもアグレッシブな超絶プレイを披露してくれた。

──まずは『ロックスミス2014』を遊んでみた感想から聞かせて下さい。
:私は去年のロックスミスの取材の時も白熱してしまって、結局時間を大幅にオーバーしてしまったんですけど、やっぱりおもしろいなと……(笑)。前とは違う曲が増えていたのもうれしかったですね。個人的にスレイヤー(「ウォー・アンサンブル」)を弾いた時はかなり熱くなってしまいました(笑)。
中村:僕は初めて遊んでみたんですけど、普通に欲しくなりました(笑)。みんなでワイワイやるのがすごく楽しいゲームだなと思って。さっき滝さんと一緒にレディオヘッド(「パラノイド・アンドロイド」)やスレイヤーを弾いたんですけど、昔コピーしたことのある曲だったので音作りやフレーズを当時はどういう気持ちで練習していたのかを思い出しましたね(笑)。難易度も弾き手に合わせて変えられるので、初心者はもちろん楽器の経験がある人でもすごくマニアックな楽しみ方ができて良いなと思いました。
かみじょう:前作をやっていた滝から“けっこう本格的だからちゃんとギターの練習できるよ”って聞かされていたんです。僕はドラマーなので最初は“え!?何もできないぜ!”って思ったんですけど、実際にやってみたらムチャクチャおもしろかったですね(笑)。僕みたいなエントリークラスの素人から滝のようなエキスパートの玄人まで楽しめる内容になっていて、これは非常に名作の予感がプンプンしますね!
:ありがとうございます(笑)。

──(笑)完全に友達の家みたいな状態で楽しんでいましたもんね(笑)。
かみじょう:これはギター始めた中高生の頃に欲しかったですよ……!
中村:たしかに。ギターを始めたんだけど今ではなんとなく眠ったままにしちゃっている人にもオススメですね。選曲もギタリスト的にこれ弾いておくべきだろ!っていう曲が網羅されていたりしますし。
:相変わらず収録曲が素晴らしいんですよ。前作の取材の時も選曲の良さをひたすら褒めまくっていましたからね(笑)。やっぱり今回も良いなと。
中村:前作でダウンロードした曲を今回のソフトにも持ち越せるというのもうれしいですよね。

──本作から新たに邦楽が追加されたんですが、9mm Parabellum Bulletの楽曲(「新しい光」「Punishment」)も年明けに配信予定なんですよね。
:画面に出てくる音符の数はスレイヤーほどじゃないかもしれないけど(笑)、どちらもなかなか難易度が高い曲なので、間違いなく挑戦しがいがあると思います。
中村:「新しい光」は最近の曲だし、すごく今の9mmの魅力が詰まっているので、最近弾き始めたという人にもぜひ弾いてほしいなと思いますね。

──かみじょうさんもロックスミスで練習してギター・パートを弾けるようになれば、ライブで披露する機会も出てくるのでは?
かみじょう:そうですね。ステージで滝の指がつってしまった時に僕がヘルパーになれるように頑張りたいと思います(笑)。

 

Playing Impression 〜新機能“セッション・モード”について

新たに追加された”セッション・モード”で白熱のギター・バトルをくり広げる滝とかみじょう(左)。

──新機能のセッション・モードも遊んでもらいましたがプレイした感想は?。
:私はかなり楽しくて、いくらでも弾いていられるんですけど……かみじょうくんはどうでした?
かみじょう:ギター始めた人や作曲したい人なんかは、ひたすら弾いているうちに“こういうアプローチもありなんだ!”って発見もあるだろうから、知らず知らずいろいろできるようになるんじゃないかな。
中村:俺、ふたりが弾いているのを見てて“うわ〜混ざりてぇ!”ってずっと思ってましたもん(笑)。
(一同爆笑)
:ベースも一緒に鳴ってくれるし、こっちの手数が少なくなってくると向こうもプレイを抑えてくれるし、こっちがテンション高くして弾けば合わせてバックも自動的に盛りあがってくれるので、すごくおもしろいなと思いましたね。あえて苦手なキーで弾いても弾きごたえがあると思います。今回はEのコードでずっとセッションをやっていたんですけど、弾き続けているとどんどん自分の得意とするフレーズやアプローチもなくなっていくだろうから、必然的に新しいプレイ・スタイルに目覚めたりすることもあるんじゃないかと思いますね。
かみじょう:いや〜すごくよくできてますね!ゲームとしてプレイヤーをやる気にさせる要素が至るところに入っていてしっかりしていますね……!楽曲をこれだけたくさん使っているのに6,980円って価格設定はお得ですよ。最初からニルヴァーナやグリーンデイ、スレイヤーとかの名曲がジャンルレスにたくさん入っているのはうれしいですよね。もう、これが売れなきゃ何が売れるんだって話ですよ!
中村:ありがとうございます!(笑)

 

9mmの『ロックスミス2014』試奏レポート・後編はこちら!


『ロックスミス2014』
■価格:8,880円(PlayStation3:リアルトーンケーブル同梱版/写真)
■価格:6,980円(通常版:PlayStation3/Xbox360/PC)
■発売日:発売中
■商品詳細:http://www.ubisoft.co.jp/rocksmith2014/
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■9mm Parabellum Bulletの結成10周年記念武道館ライブが開催!!!
国内屈指のライブ・アクトである9mm Parabellum Bulletが2014年2月7日(金)、8日(土)の2日間にわたり日本武道館で結成10周年を記念したスペシャル・ライブを敢行!!!大きな熱狂を生み出すパフォーマンスで素晴らしいライブ空間を作り出してくれることだろう。来場者には当日初披露される新曲のライブ音源CDもプレゼントされるそうなので、ぜひチェックしておくべし!
【日本武道館ライブ公演日程】
2月7日(金):10th Anniversary Live「O」/ 2月8日(土):10th Anniversary Live「E」

問ディスクガレージ☎050-5533-0888


■9mm Parabellum Bullet 最新作
5th Album『Dawning

EMI Records Japan TOCT-29169



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