商品の説明

ヘフナー社はカールヘフナー氏により、1880年代からバイオリン等を製作する世界的な総合楽器メーカーです。
ビートルベースとも呼ばれるこの500/1モデルは1956年から生産され、ポール・マッカートニーがデビュー前から愛用しているベースとして、説明の必要が無いほどとても有名なモデルです。
トップはスプルース、バック&サイドはメイプル、ネックは メイプル、指板はローズウッド、ピックアップはオリジナルのスティルトップが2基マウントされております。
ボディトップのピックアップ周りには年代相応のピックキズや、演奏による塗装の剝がれが見られ、コントロールパネル周りにも年代相応の擦り傷や打痕が見られます。バック上部のセルが交換されております。またバック上部から7cm程の何か液体が垂れた痕が薄っすらと確認出来ます。4弦側下方のバインディング付近には5cm程のタッチアップとバインディングクラックの修理痕があります。それ以外は軽微なバックル傷が見られる程度で綺麗な状態が保たれております。
サイドに関しては細かなポツキズがいくつか見られ、1弦側のショルダー部分には浅い小豆大程の打痕があります。ネック裏にはポツキズから小豆大程の打痕がいくつか見られ、所々タッチアップされております。また1弦側のバインディングと木部の境目には塗装に剝がれが見られます。もちろん演奏には支障ございません。ヘッドバックの先端には塗装の剝がれがあります。ヘッドトップのレイズロゴですが、最後のRの先端部分に欠けがあります。パーツに関してはコントロールパネルの止めネジがそれぞれ形状が異なる為、交換されているようです。またリアヴォリューム側のネジに関しては、ネジ穴の部分が元々ザグられている箇所になりますので、ネジを若干斜めにして固定してあります。またフロントとリアのピックアップに関しては途中から配線が継ぎ直されております。スライドスイッチには多少のへたりはありますが、キチンと機能しております。ピックガ－ドが後年の物へ交換されているようです。他ではストラップピンが現在のポールマッカートニーとおなじように、ロックピンへ交換されております。
ネックは若干逆反り気味ではありますが、フレット調整によりビリツキ無くスムーズに演奏出来ます。また前オーナー様によりリセットが行われております。トラスロッドに関しては緩めきった状態ですが、半世紀以上も前に製作された楽器という事もあり、これからは余程の事が無い限り動かないと思います。フレットはオリジナルで、普通に演奏出来る高さが残っております。
年代に関してはUSA向けの商品と思われ、ヘッドシリアルはございません。またボディ内のデイトスタンプも1963年頃から入らなくなりますので、こちらもございません。ポットデイトが「454」と「65」の為、1964年の45週、1965年と判断出来ます。また1965年頃からピックアップのエスカッションが大きくなり、ボディにもザグリが入る仕様となっていきますが、本機はスモールエスカッションでピックアップのザグリも無い事から、1964年から65年初期頃までの過渡期のモデルと思われます。トラスロッドカバーの形状はスリムタイプです。バックの杢目ですが、60年代の中頃から大人しい感じになっていきますが、こちらは60年代前半までの綺麗なトラ杢が出ております。
ポールマッカートニーの500/1との違いは、ネックバインディングが付いている事と、ヘッドロゴがアップライト、ネックが3P、ペグが4つの独立した物、コントロールパネルが幅広等ありますが、ボディにピックアップのザグリの無いスモールエスカッション仕様ですので、サウンド的にはポールマッカートニーの物とほぼ同じかと思います。
付属のケースは当時のアメリカ向けのオリジナルかと思われます。
サウンドはこのモデルならではの乾いた箱鳴りサウンドで、ビートルズを演奏するには欠かせないサウンドです！
年代相応の擦り傷や打痕、ウェザーチェック等はありますが、演奏性良くセットアップされた楽器です。
お探しだった方は、ぜひこの機会にご検討ください。
重量:2.15kg ハードケース付きですが、かなりの痛みがある為、ヘフナーロゴ入りのソフトケースも付属しております。

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